アメリカに住んでいる外国人国籍(つまり日本人の私達)は、アメリカに合法的に住んでいるということを証明する為に外国人登録書を常に携帯する必要があります。
今回は、この法改定について詳しく説明していきます。
◯Requirements to Carry Immigration Registration Document and Report Change of Addressに細かく詳細が書かれています。
2025年4月11日から、米国において14歳以上の外国人に対する外国人登録及び指紋採取義務が強化されます。
◯14歳以上の外国人で、米国査証取得時や入国審査時に外国人登録や指紋登録をしていない場合、30日以内に外国人登録を行う必要があります。
14歳未満で既に登録済みの場合でも14歳の誕生日を迎えた後30日以内に再登録(Form G-325R)を行う必要があります。
また以前から、アメリカ在住の外国人国籍者は、身分等を証明する為の外国人登録書やそれに代わる証明書の所持を求めらていましたが私達が日常生活する際にグリーンカードを所持していなくても罰則の対象等になるケースは滅多にありませんでした。
特に、登録証明書の携帯義務に関しては、米国内での取り締まりが強化されており、適切な証明書を携帯していない場合、拘束や罰金が科される事例が増えているようです。
この背景には、国土安全保障の強化の一環で国土安全保障省(DHS)が不法滞在やテロ対策の強化の為に迅速な本人確認が必要になります。
※当局が迅速に個人の身分や法的滞在資格を確認出来るようにする為です。
※当局が迅速に個人の身分や法的滞在資格を確認出来るようにする為です。
アメリカに居住する外国籍の人がするべきこととは?
移民登録証明書の携帯
18歳以上の外国籍の方は常に移民登録証明書を携帯する必要があります。これらの証明書は、日常生活や国内旅行中にも携帯する必要があります。
証明書には、以下のようなものが含まれます。
・非移民ビザ保持者の場合:Form I-94(到着・出発記録)や有効なEADカード(雇用許可証)。
・永住者の場合:グリーンカード(Form I-551)。
住所変更の報告
住所が変更された場合、10日以内にUSCIS(米国市民権移民局)に報告する必要があります。
報告は、オンラインのUSCISアカウントを通じて、または紙のAR-11フォームを提出することで行えます。
※これらの義務を怠ると、厳しい罰則や移民ステータスへの影響が生じる可能性があります。
各種ビザを持つ人の常時必要な書類とは?
L1ビザ(企業内転勤ビザ)
・Form I-94(到着・出発記録)を所持。
・ビザスタンプが押されたパスポート。
H1ビザ(専門職ビザ)およびH2ビザ(季節労働者ビザ)
・Form I-94(到着・出発記録)を所持。
・雇用主からの雇用証明書や契約書のコピーを携帯することが推奨されます。
E1ビザ(貿易ビザ)およびE2ビザ(投資ビザ)
・Form I-94(到着・出発記録)を所持。
・ビザスタンプが押されたパスポート。
・貿易や投資に関連する証明書類(例:契約書、投資証明書など)を携帯することが推奨されます。
Oビザ(技術ビザ)
・Form I-94(到着・出発記録)を所持。
・ビザスタンプが押されたパスポート。
・Oビザは特定の雇用主やプロジェクトに基づいて発行されるため、関連する証明書類を携帯することが推奨されます。
B1・B2ビザ(商用・観光ビザ)
・Form I-94(到着・出発記録)を所持。
・ビザスタンプが押されたパスポート: ビザの有効性を証明するために必要です。
・旅行や滞在に関連する書類: 例えば、ホテルの予約確認書や帰国便の航空券など。
F1・F2ビザ(学生ビザとその家族用ビザ)
・Form I-94(到着・出発記録)を所持。
・Form I-20(学生資格証明書): F1ビザ保持者は、学校から発行されたこの書類を携帯する必要があります。F2ビザ保持者も関連するForm I-20を持つことが推奨されます。
・ビザスタンプが押されたパスポート: F1・F2ビザの有効性を証明するために必要です。
グリーンカードの住所変更方法とは?
グリーンカード保持者が住所を変更する場合、以下の手順を踏む必要があります。
住所変更フォーム(AR-11)の提出
オンラインで「Change of Address」セクションに進み、必要な情報を入力します。
グリーンカード保持者の場合、Aナンバー(外国人登録番号)を入力する必要があります。
※Aナンバーとは、グリーンカードの表面にある「USCIS#」のナンバーのことです。
審査中の案件がある場合
移民局で審査中の申請がある場合は、関連するレシートナンバーを入力します。
※グリーンカードが手元にあり特に移民プロセスではない場合はレシートナンバーの入力は必要ありません。
アメリカ国籍者(U.S. Citizens)は何が必要?
アメリカ国籍者の場合、移民登録証明書を携帯する義務はありません。
しかし身分を証明する物が手元にない為リアルID(REAL ID)を所持していると職務質問等の際スムーズかもしれません。
リアルIDとは?
リアルID(REAL ID)は、アメリカで連邦政府が定めたセキュリティ基準を満たす身分証明書のことです。
この制度は、2005年に制定されたREAL ID法に基づいており、2025年5月7日以降、国内線の搭乗や特定の連邦施設への入館時にREAL ID準拠の身分証明書が必要になります。
リアルIDは何処で作れるのか?
REAL IDを取得する必要がある場合は、地元のDMV(運転免許センター)で申請することができます。
カリフォルニア州の運転免許証をREAL IDに切り替えるには、DMV(運転免許局)のオフィスへ直接出向き、身分証明書(免許証)、社会保障番号、カリフォルニア州の居住証明書2点を提示する必要があります。
申請手続きはオンラインで開始し、書類をアップロードすることでDMVでの時間を短縮できますが、手続きを完了するにはDMVへの出向が必要です。また、リアルIDの申請には手数料がかかります。
※支払いはクレジットカードやデビットカードで行えます。
手続き完了後、数週間以内に新しいリアルID付きのドライバーズライセンスが郵送されます。
アメリカでIDを所持していなかった場合の罰則とは?
登録証明書(I-94、就労許可証、グリーンカードなど)を携帯していない場合、警告や罰金が科されることがあります。
証明書を持っていなかった場合、たとえ合法な在留資格を持っていてもその場で証明出来なければ拘束や取り調べの対象になる可能性があります。
その場合、30日以内の禁固刑または5000ドル以内の罰金かその両方となる場合が一般的なようです。
まとめ
トランプ大統領となり、公約でも掲げていた不法移民対策の一環として外国人登録義務が厳格化されます。
その背景には不法滞在者全ての人々ではありませんが、一部の人達がアメリカの犯罪に手を染めておりテロ事件や凶悪な犯罪が増えています。
私達の生活を脅かしている原因となっている人たちへの罰則を強める動きがあり合法で滞在している人やアメリカ人を守る為の法改定の一部となっています。
これからも恐らく様々な改定が起きる可能性があるのでしっかり最新情報を確認して柔軟に対応してく必要性が出てきます。
グリーンカードを所持していれば大丈夫なんだよね?
恐れることは無いよ。しっかり合法滞在を証明出来れば罪に問われることもないからね!
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